ドアの向こうに咲く薔薇

玄関を一歩出ると緑と桃色のバラが出迎えてくれる。 励まされたやうな気待ちになるが、命とは本来そう言うものなのだ。

壁の緑

ビルの壁に垂れるツルと葉 コンクリートの街で雨を心待ちにしているようだ

割り込みも抜け駆けもokな花壇の世界

少し放置された花壇を眺めると、もともと植えられた植物の間から雑草が顔を出していたりする。やぁやぁ 彼らのルールは陽に当たるため早く高く伸びるだけのように思える。 ややこしい人間社会をあくせく生きる僕にとって、それは面白くすがすがしく写るのだ。

星を讃える草原

草原に見惚れ足を止めた 生命がひしめき合い 風に揺れている その自由さはまるで土と、さらには星まで讃えいるような気がする わたしも同じ大地に立っている

ある花の死

雑草の中 勢いよく咲く一輪の花があった 私はその花に見とれ 生命の自由を愛しく可笑しくおもった 今朝、雑草と共にその花が刈られていた あんなに勢いよく無垢に茎を広げていたのに その最後は、あまりにあっけなく雑草の上に横たわっている わたしはまるで…